HELP!熱っちぃ地球を守るんだ

中野までノコノコと行って参りました。

ストーリーに関してはあまりにアレというか、突っ込みどころ満載で書く気が起きないので、まぁ確認しに行ったら良いと思います。
テーマがテーマだけに脚本家も放り投げちゃったんじゃないの?って思うくらい破綻してます。
僕は過去のミュで一番好きなのが「江戸っ娘。忠臣蔵」というゲテモノ喰いなので、まぁ、大丈夫だろうとは思ってたんですけどね。

「コメディなので・・・」ってスゲー便利な言葉ですな。

開始2分で苦笑させられるミュージカルもなかなか無いと思います。



この脚本であの入場料なんだから、素直にボロクソ言ってやりたいところなのですが、厄介なことに娘。さんがカワイらしすぎる。
5/2以来、可愛くて可愛くて(僕はキモくてキモくて)仕方が無い。

それと、僕の印象では話の尺の6割5分くらいは、なくても良いエピソードだと思うんですけど、(実際、エコロジーがどうのっていう部分は、クライマックスだけだと思う)その部分が楽しいんですよ。
それっていうのも、主題に囚われずに演者の魅力を発揮しやすい(=とにかく娘。さんの可愛らしさが出る)ものだったからだと思うんですよ。

だから、素直に文句も言えないのですよ。



その脚本(もしくは演出)で気になったのが、アドリブ頼りを通り越しての内輪ネタなのです。
前回の「忠臣蔵」も開始当初は評判が芳しくなかったけど、序々に良くなっていったらしいです。
僕は後半戦の公演を見ていないので、具体的にどこがどう良くなったのかはわからないのですが、たぶん、その評価はアドリブだとか、ハプニング的なもの(より過剰に演技するとか、瞬発的なもの)だと思うのですよ。
今日は誰それが転んだとか、こういうアドリブやったとか、某後藤さんのライブ追っかけ日記みたいなね。
ヲタがそういう楽しみ方するのは、全然否定する気はないんだけど(実際、僕だって大喜びするだろうし)、今回のミュージカルは最初っから、そういう部分が脚本に組み込まれているんですよ。

例えば、「紺野さんに物まねを振る⇒赤面」とか、「役名と本名を混同する」とかね。

こういうのは突発的に起こるから面白いんであって、お客さんもミュージカル自体をアドリブとか、ハプニング目当てで見に行くってのもなんだかなぁ、と思うしね。
面白かろうが面白くなかろうが「アドリブ入れた」ってだけで反応しちゃう客も客だから、こういう方向に行っちゃうんですかね。
だいたい、純粋に本の面白さで笑い取るんじゃなくて、こういう要素で笑いを取ろうとする制作側の志の低さが腹立たしい。


つんく♂に)「この娘。らコント出来るよ」矢部浩之


娘。さん、もっとスキルを見せ付けてやってください。