リボンの騎士 原作差異まとめ・舞台予想

手塚治虫も宝塚も全然好きじゃないんだけど、なんだか楽しみになってきちゃって、原作を一気に買ったからまとめてみました。



ちなみに漫画版の「リボンの騎士」と呼ばれる物には、
少女クラブ掲載版のもの、それの続編(単行本編纂時「双子の騎士」に改題)、なかよし掲載版、それに手塚治虫原作北野英明作画の少女フレンド版もあるらしい。



今回買ったのは講談社漫画文庫から出ている、

リボンの騎士(1) (講談社漫画文庫)

リボンの騎士(1) (講談社漫画文庫)

リボンの騎士(2) (講談社漫画文庫)

リボンの騎士(2) (講談社漫画文庫)

リボンの騎士 少女クラブ版 (講談社漫画文庫)

リボンの騎士 少女クラブ版 (講談社漫画文庫)

双子の騎士 (講談社漫画文庫)

双子の騎士 (講談社漫画文庫)

の4冊。


あくまでも本編を見た後、台本を読んだ後に「全然違うじゃんかよー」って確認するための更新です!
アニメは全然見てません。
ちなみにカートゥーンネットワークは今週放送分がラスト5話です。 23時から。



【参考】
http://www.ribbonnokishi.com/
http://ja-f.tezuka.co.jp/manga/sakuhin/m029/m029_01.html
http://ja-f.tezuka.co.jp/manga/sakuhin/m052/m052_01.html
http://ja-f.tezuka.co.jp/anime/sakuhin/ts/ts008.html
http://www.cwo.zaq.ne.jp/ribbon/characters/characters.htm


サファイア(高橋)
少女クラブ版、アニメ版は国のために自分は男でいようとしているという設定がありつつの、基本男。
なかよし版は、どっちかっつーと基本女。男・女の使い分けが、なんか多重人格っぽい。
男が前面に出ているとき(女の心が抜けたとき)と女が前面に出ているとき(男の心が抜けたとき)とでは、キャラが変わりすぎる上に、同じ記憶を共有しているとは思えないような感じを受けるので、多重人格者っぽく見える。
という印象。

フランツ(石川・安倍・松浦)
これは特になし。
ただ「亜麻色の髪の乙女」に盲目すぎだろ。
アニメ版はサファイア、フランツ共に低年齢で描かれているので、その辺に違和感がある。
なかよし版の名前が「フランツ・チャーミング」だから石川な訳じゃないよね?

天使(三好・岡田)
これはチンクじゃないんだよね?単なる狂言回しかな?

大臣(吉澤)=ジェラルミン大公
こちらも基本的には変わらず。
少女版ではナイロンに毒殺、なかよし版ではプラスチックへの願掛けの意味もこめての自害と、なかよし版では若干の改心をしてから死亡。
ジェラルミンという名前を使わずに大臣で通すのはなんか意味があるのかなと思うも、単純に原作のジェラルミンのイメージを持たさないためなんじゃないかと。
要はもっとスマートでカッコいい悪役になるんじゃないかと。

ナイロン(小川)
少女版ではシルバーランド(サファイア国)の領主にまで登りつめるものの最後で失脚。
なかよし版では美の神ビーナスにそそのかされ他国に仕官しサファイアを陥れようとするも失敗。
原作をなぞった筋なら、一番おいしい役柄なんじゃないかと思います。
ただ、ここは吉澤をたてるための引き立て役になりかねないポジションでもある。

大臣の息子(久住)=プラスチック
少女版ではジェラルミンとの取引で、チンクが神様にお願いして一人前にしてもらう。
なかよし版ではチンクが抜き取った男のこころを横取りして飲んでしまう。んで一人前に。
なかよし版ではまともになった後は、善政をしこうとするが、直後に瀕死になってしまい、特に活躍する場面も無い。
少女版ではガマーと共に女になったサファイアや王妃様を守る立場で終盤まで活躍する。
一人前になるくだりとしてはなかよし版のほうが好み。
一貫しているのは、親サファイアで、自分が王様に成る気はさらさらないこと。
少女版では終盤のリボンの騎士の一計で真実を知ったという形だが、なかよし版では馬鹿は馬鹿なりに父親が悪いことをしてたのは知っていたという感じ。

魔女ヘケート(藤本)=メフィスト、ヘル夫人、ヘケート
ややこしいのが、少女版では「父・メフィスト、娘ヘケート」なかよし版では「母ヘル、娘ヘケート」となり、少女版でのメフィストの役回りをなかよし版ではヘル夫人が行っている。
なぜ、ヘケートだけではなくこんな書き方をしたかと言うと、「今回のヘケートは役回り的にはヘル夫人」ってどっかで観た気がしたから。
ちなみにヘケートは少女・なかよしアニメと一番変わります。
少女・なかよし版は「あまりにお転婆なヘケートに女のこころを与えておしとやかにする。」というのが第一義だが、アニメ版は「悪魔の娘にしては大人しすぎるから、男のこころが欲しい」とまるっきり逆。
少女版はサファイアの女のこころを飲み込んで、必要以上にやさしい娘になってしまい、フランツに一目惚れ。
告白するもフラれたショックで自害し、女のこころはサファイアに戻る。
なかよし版(ヘル夫人)は元々「娘(=へケート)をおしとやかにして、フランツとくっつけ、ゴールドランドを乗っ取る」という野望を持っている。
鼻からその気のないへケートは、さんざん拒否するが最終的には神様の力を借りたフランツによってヘル夫人が殺されると、その影響で一緒に消滅してしまう。
アニメ版のへケートは全作品中の女性キャラで一番萌える。
基本的に、こころを奪おうとあれこれ画策し実行するのはメフィストでありヘル夫人なので、その辺も藤本にやらせるという意味で「今回のヘケートは役回り的にはヘル夫人」ということになるのだと思う。

牢番ピエール(三好、石川、辻)=ガマー?
原作には出てこない(はず。)
ガマーは戴冠式でハメられたサファイアと王妃が送られるかんおけ塔の番人。
初めは二人を虐げるが、サファイアに助けられた後は従者として終盤まで活躍する。


個人的にはあの手この手でサファイアとフランツが延々くっつかない「なかよし版」よりは、終盤でフランツの国(少女版はシルバーランド、その他はゴールドランド)がサファイアの国(少女版はサファイア国、その他はシルバーランド。ややこしい。)を乗っ取るという展開を見せる「少女クラブ版」の方が好き。
なかよし版はラスボスが「美と生命の女神ビーナス」ですからね。聖闘士聖矢かよっていう。
や、ジャンプ世代にはたまりませんけども。
ラスボスいうてもフランツの取り合いなんですがね!



なかよし版は「あれだけ引っ張っといてあっさり終わっちゃった」って印象なんですよね。
ラストシーンの描き方はなかよし版の方が上手いとは思いますが、まとめ方というか、ラストへのもって行き方っていうのは少女版の方が上手いかなと思います。



びっくりするくらい、簡単に人が死にます。
「矢が刺さっても痛がるくらい」の認識だと、あっさり死ぬのでちょっと驚いた。
あとシリーズ通して、王族の人望無さ過ぎ。
というか、ナンバー2が野望持ちすぎで、その他が関心なさ過ぎだろ。



見やすいのはなかよし版の方が絵がスッキリしてて読みやすいと思います。
少女版は絵のタッチもありますが、当時の月刊誌独特のコマ割りが、ある程度慣れないと読み辛いかも。
しあわせのかたち」を愛読してる人がいたら、その人は対応しやすいかも。
まあ「まんが道」の劇中作品を読んで鍛えてください。



結局、漫画の感想になってしまった。
まとまってないのはいつものことなので。
くっすんの白痴演技にのみ期待しています!