新約「巨人の星」/「花形」

http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20060808i416.htm

一応、野球漫画好きというか、「巨人の星」好きとして読みましたが、これがガッカリものでした。


ちょっと前に、読売のサイトにパブ記事が載ってまして、

同誌では「今の中高生には、貧しさからはい上がる飛雄馬より、恵まれた環境にある花形のほうがリアリティーがある」と話している。

いやいや、"恵まれた環境"て、恵まれすぎだろ、あの環境は。
あの環境にリアリティー感じる奴なんかいるのか?

で、読んでみると…
主人公である花形はどっからどう見ても中流家庭の出だわ、電車に乗るわ、あまつさえそこで絡まれてボコボコにされるわと、どこが花形やねん。
確かに、最初のページでは夏の全国高校野球選手権大会決勝の名場面が再現されてましたが、次のページ開いたらあれですもん。



花形の魅力ってのはクールで、金持ちで、何でも出来る完全無欠の男であるところだと思ってるんすよ。
だからこそ、大リーグボール1号を打倒するための特訓てのが衝撃的でカッコよく見えるんです。
それがあんなキャラ付け、展開だったら僕が期待していた「幼稚園時代に英国女王に謁見」したエピソードが再現されないじゃないですか!


これからどう転ぶか分りませんけど、あれなら全く別物の作品として始めた方がお互い良かったんじゃないの?と思うのです。