HEKIRU SHIINA 10th Anniversary TOUR@大宮ソニックシティ

『座間行く奴はウンコ!』を合い言葉に行ってきました、椎名嬢の10周年記念ツアーの最終公演。
半ばやけくそで、6〜7年くらいブランクのある人のライブに。
ま、10周年祝いってことで。
ひっさびさに現場行くのが怖かった。
初めてモーニングの現場行ったときの感覚が俄に甦って来ましたよ。
あの時は連れがいたけど、今回は一人。
結構、本気でビビってました。



会場に入ってみると、かつて岡田斗司夫に冷やかされていたハッピ着ている人も「へきへき〜」と雄叫びあげてる人も、そこにはいませんでした。
それは僕の知らない間に培って来た結果だと思うと感慨深くもあり、僕の知らないものが見れるという好奇心で楽しみになってきたり。


確か5枚目のアルバム「Baby blue eyes」が発売された頃に「へきるはアーティストです」発言が出て、更に娘。がデビューして。
(この辺、記憶がかなり曖昧です)

このタイミングでかなりファンは離れたと思うのです、正直。
(真面目な声優ファンは、あの宣言にガックリ来て、ハッピ系は娘。に流れていった、と。今思うと、あの頃ってジャニーズも今ほど元気はなかったと思うし、いわゆる声優ブームって、アイドル冬の時代の隙間産業だったんかなぁ。)
実際、僕もこの辺から徐々に娘。にシフトしていって、声優とかは聴かなくなったし。
それでも今、こうやって10年続けてこれたということは、新しいファンを開拓したわけでもあるわけで。
(事実、10年でアルバム11枚、シングル31枚って、やっぱり凄いことだと思います。)
あの路線変更もあながち間違いじゃなかったんだな、なんて。



ライブ自体の感想としては、普通にロックコンサートでした。
上記の「Baby blue eyes」ぐらいから、これまでのアイドル色よりもロック色が強くなってきてて、今ではそれがスタンダードのようです。



かつて小山田圭吾が「僕の顔じゃロックは出来ない」という理由でフリッパーズなりコーネリアスを始めた、ってな事が書かれていた記事を思い出しました。
本人(あるいはスタッフ)は、いたって真面目にロックンロールをやってるんだと思うのですが、やっぱりあの顔・あの声じゃ様にならないのです。
が、どっからどう見てもアイドルがロックをやることで結果的にガールポップとして非常に収まりの良いものになってるんですよ。
(ま、ガールポップって括りがかなり広範で曖昧ですが。)



来年辺り、ガールポップファクトリーに出てきても面白いんじゃないっすかねぇ。
少なくともAKINA辺りよりは面白いものが見れると思いますよ。
AKINAファンは見てないよな、きっと。)
とにもかくにも10周年、おめでとうございます。


  • ここからはライブ自体の雑感

・どの曲でも、サビになると客が一斉に手を前後に振る奴をやる。
・バラードになると客がピタリと静かになる。

この辺の観客の統制の取れ具合は異様でした。サビの途中で前後に振る手がちょっと変化する曲とかあったんですけど、それまでピタッと一緒に合ってるんですよ。
究極は「1stアルバムから、ライブでは初めて歌う曲です。」ってめちゃめちゃ照れながらの前フリの後に歌う曲の振りをみんな知ってるってのは、なんなんだ。
みんなリピーターか。



・昔の曲(アイドル路線の)と今のロック調とのギャップ。

最近の曲でもPPPHは入るのですが、やっぱり昔の方が元気が良い。
それと最近のはロックということもあって、振り付けがたぶん適当なんですよ。
唄ってるときはさほど無いんですが、間奏時の振りはかなり面白い。
対して昔の奴はきっちり付いてるんで、みんな振りマネする、と。
ピロリンピロリンの23歳も大好きだけど、甲本ヒロトばりの開脚ジャンプを披露する30歳もなかなかのもんだな、と。



・MCが辛い

やたらと客を煽るMCが多い。
「イェー」って言ったら客に「イェー」って言わせるような類の。
僕、これ凄く苦手で。
ハロー系でも応えた試しがない。
曲自体は全般的にロックなので、テンションが上がるんだけど、MCでどんどん落ちる。
曲始まって上がる。
これの繰り返しでした。僕は。
一番驚愕だったのが「ラブ&ファイト」の「オゥ」って言わせる奴。
「ラブ&ファイト」なんて、『並べるとなんだか恥ずかしい英単語ランキング5位は堅いね』ってな感じの言葉ですよ。
「ラブ&ファイッ」「オゥ」「ファイッ」「オゥ」「ファイッ」「オゥ」を一括りとして、これを5〜6回もやらされるのは拷問以外の何者でもない。
んで椎名嬢が最後に「ラブ&ファイトォー」ってシャウトした後にイントロ流れたのにはたまげたけど。
『これが曲名!?』って。
その後に頭をめちゃめちゃ振り出した椎名嬢を見て、もっとたまげたけど。



10周年記念シングルのフリMCが「いわゆるヒット曲は出せたことないんですけど・・・」で始まったときはどうしようかと思いました。



・ハッピ軍団はいなかったけど・・・


「ウォンチュウ」は健在でしたw
最後のMCで椎名嬢が「また、この場所で再会できるようにお祈りしましょう。みなさんもお願いします。」って言い出して、ステージ上のバンドメンバーやらが(いわゆる右向け右で)整列して、黙祷始めたんですよ。
んで、『うわ、ホントに祈ってる。それにしても長ぇなぁ』とか思って周り見たら、みんな黙祷してんのね。
アテアテしてたら椎名嬢が「それでは行きます!」

「ウォンチュウ」

マジで一人だけ置いてけぼりでした。




来年の正月は中野なんか行ってないで武道館ですよ、武・道・館!




参考: ttp://nara.cool.ne.jp/hekiru-shiina/live/live.htm

最終公演は若干、変わってる模様。
アンコール5曲ぐらいやったし。