素直にゃ褒められんのです。

どもー、本町です。夏休みが無いです。


昨日のエントリは勢いに任せて書き散らかしただけなんですけども、本音を言うとあれは無しなんですよ。
あれって言うのはボンテージな石川さんね。


スケバン刑事って、スケバン故にセーラー服(学生服)で戦うことに意義がある、と思っています。
敵だろうが被害者だろうが、大抵の事件は学校・生徒内の問題ってのがスケバン刑事の特殊な世界観の中で(本来は学園内の悪を取り締まる、みたいな位置付けで)、学生服ばっかりってのがスケバン刑事だと思うのです。


今回の麻宮サキの戦闘服はレザーで、敵役の秋山レイカはエナメルのボンテージ。
娯楽映画としては全然アリだと思うし、『石川梨華さん、あーざーっす!』という気持ちもめちゃくちゃあります。

けれども、やっぱり無しなんですわ。
学生二人がああいう恰好で闘うのは。
僕のイメージするスケバン刑事的には。


「学生服同士という一軒平凡な風景の中でとんでもねえことしながら闘う」ってのが、醍醐味だと思ってますので、ああいうのはちょっと安直に思えてしまいます。
石川さんが『実は人間じゃなかった』まで行けば、それはそれでスケバン刑事なんですけどね。


書いてて、同じく深作健太監督の『バトルロワイヤル2』が好きになれないのも一緒かなって思いました。
あの世界観も今まで平和だったのが突然「殺しあえ」と言われて、いままでの日常が非日常に変わるところに醍醐味がある。
いままで仲間としてやってきた人間が殺しあう。
その仲間という記号として「学生服」というのが非常に機能していたと思う。


それを2であっさり放棄したのです。


これは作品の主題も変わってくるので、論旨がずれてると言われればそれまでなんですが、『世界観を借りる』というよりは『名前だけ借りる』って監督なんだなと思いました。





話がガラッと変わってリボンの騎士になりますw

リボンの騎士の具体的な感想を書いてこなかったのは、そりゃまあネタバレになるからですが(一応、気ぃ使ってます)ハロプロミュージカルとしては異例の稽古期間を設けただけあって、もの凄かったです。
どのメンバーも期待以上の出来でした。


でも、それはモーヲタ視点で見た話であって、2歩3歩引いてこのミュージカルを見て、感想を求められたら、僕はすんなりと「面白かった」と答えることは出来ません。
メンバーもスタッフも凄く頑張っているのは伝わって来ます。
でも、やっぱり2,3引っかかる部分はあるし、何より『頑張ってる=良い』って評価をしたくないんですよ。


僕だってしがないモーヲタなんで、「藤本凄かった。すばらしい。」とか「吉澤かっこよかった。」でベタ褒めしたいし、ファンなんだから、あんまりマイナスなことも書きたくないんです。
でも、作品として評価するときに素直に「面白かった」とは、やっぱり言えないし、「メンバーの頑張りがすごく伝わってきたから、良かった」で褒めちゃいけないよな、って感じたのです。
それぐらい、志を高く取り組んでるんだよな、って思ったから。




二作品とも期待もしているし、楽しめる部分もある。
実際に楽しんでいるしね。(なんせ4公演消化してるんだw)
けれども、素直にゃ褒められんのです。